筑波東山 筑波神社の当方に延びる石岡からの参道集落

茨城県
つくば市
筑波




交通







東山




2007.02.04
筑波山は江戸城の北東の方角、鬼門に当たるとして、徳川家康は城の安全鎮護を祈願するよう命令し、1602年(慶長7年)に筑波山を徳川家の祈願所と定め寺領500万石を知足院中尊寺に寄付した。つくば市筑波は近世、筑波神社領にあたる山腹の集落で、東山地区と西山地区からなる。東山地区は石岡から筑波神社に至る府中街道としての参道に形成された集落である。
現在の筑波山観光は筑波スカイラインによるため、神社山門前にみやげもの屋や旅館が建ち並んでおり、東山地区はひっそりとした住宅街となっている。かつては参詣客で賑わった筑波観光のメインルートだった。大正7年(1918年)の筑波鉄道開通、同14年のケーブルカー運行によって筑波登山が便利になってからはこの宿場の賑わいはみられなくなった。
東山地区の町並みは、多くの観光客を宿泊させるために前面側を2階建てにした曲屋形式の民家が建ち並ぶものであったが、現在はその面影も残っていない。それでもかつての旅館や商店らしき建物が僅かながら残っている。
筑波山中腹より東京方面を眺める。(上)

筑波神社山門。(左)
筑波神社本殿
筑波神社東側の参道。古い土産物屋が残っている。(上)

かつては旅館だったような建物。(左)
東山集落から筑波山山頂を仰ぐ。
石岡へ続く旧街道(参道)の町並み。
瓦風のトタンに覆われた古民家。(左)

かつては旅籠が建ち並んでいたのであろうが、今ではその面影はほとんど感じられない。(下)
参考資料 リンク
つくば市

参考文献
『図説 日本の町並み3 関東編』 太田博太郎他 第一法規