豊岡 近世の城下町と大正期の震災復興の町並み

兵庫県
豊岡市
城南町
元町




交通






豊岡城南町


豊岡元町




2012.05.05
豊岡は、兵庫県但馬地方北部の盆地に立地しする都市。市の中心の小高い丘にかつての城があり、町は城下町として形成された。城の北と南に武家屋敷を配置し、円山川と弁天池や和久田池を連結して内堀とし、町人地はその外側の円山川沿いに置いて、円山川に外堀としての役割を持たせた。伝統的な「柳ごおり」製造業があり大正時代に最盛期を迎え第二次世界大戦まで続くが、戦後はビニール・皮などの「かばん」製造に変わり発展した。
豊岡の町並みは、古い城下町にあるにも関わらず道路幅員が広い印象を受ける。これは、1925年(大正14年)に北但地震で被害を受けたようで、広い通りはその後整備されたものであろう。城下町時代からの町人地は内堀によって南北に分かれている。北側の元町は城下町時代からの町であるが、上記のように道幅が広く大正末期から昭和初期にかけて建てられたと思われる建ちの高い町家や洋風の町家が見られる。一方、南側の町人地の跡は城南町にあたり、本卯建の商家など戦前の建物が点在して残っている。内堀の役割を果たしていた池は埋め立てられ、現在南北の町は商店街としてつながっているものの、町の軸線がここで折れており城下町時代の名残が感じられるところである。
元町の町並み
元町の町並み
元町の町並み
元町の町並み
京町の町並み
城南町の町並み 
城南町の町並み 
城南町の町並み 
城南町の町並み
参考資料 リンク
豊岡市

参考文献