余市 ウイスキー工場の見え隠れする町

北海道
余市町

ニッカウヰスキー余市原酒工場(1995年撮影)

赤いとんがり屋根と石造の建物(1995年撮影)

赤い屋根は街角から見え隠れする(1995年撮影)

福原漁場(2003年撮影)

福原漁場(2003年撮影)
積丹半島の付け根に位置する。
明治から大正にかけて、ニシンの千石場所として栄える。ニシンは昭和23年ころから減少し、30年には「幻の魚」となってしまった。

明治2年、戊辰戦争に敗れた会津藩士が流罪の名目で小樽に送られ、翌年に開拓使の募集移民となり、やがて余市にたどり着き、明治4年に農地を切り開き、りんご栽培が始まった。

余市駅前の左手に赤いとんがり屋根と石造の城壁を巡らした北欧風の建物「ニッカウヰスキー余市工場」が広がる。

モイレ山の海に面して「旧下ヨイチ運上家」が保存されている。江戸時代から始まったニシン漁で栄えた頃の遺構は、当時の交易を伝える。嘉永6年(1853年)に改築した当時の古図面を基に復原された。
港町には、「国指定史跡・旧福原漁場」の主屋、文書庫、米味噌倉、網倉などがまとまって残っており、ニシン漁最盛期の漁場経営者の暮らしぶりがわかる。

交通

JR函館本線
余市駅


国道5号線



参考資料 リンク
余市観光協会

参考文献
『日本の美術286 民家と町並 東北・北海道』 宮澤智士 至文堂