天売 ニシン漁で繁栄した面影の残る伝統的な町並み

北海道
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交通





天売




2010.09.18
羽幌港から25kmの日本海上に寄り添う2島のひとつで、北西にやや細く、西海岸は断崖絶壁になっている。対馬暖流の影響で北海道北部の中では比較的温暖だが、冬は北西からの季節風が強い。天売島は、絶滅危惧種のオロロン鳥やウトウをはじめとする「海鳥の楽園」で、海鳥と人間が共生する世界的にも貴重な島である。18世紀中頃にニシン漁場が開拓されて以来、ニシン漁で発展した集落は、海岸よりかなり高い段状の一本道に形成された細長い町で、富磯、和浦、前浜、弁天と全長3kmつづく。
中でも前浜から和浦にかけて、内地でも見られるような伝統的な様式の民家が見られる町並みで、小さな島とは思えないものだ。また、富磯の海に面して大きな建物が残っており、かつてのニシン番屋であったといわれている。
天売港
港の周りの街だけ低く、後は全て段状である。もともとは漁業関連施設だけがあったと思われるが、商店や旅館などもこの地区に見られた。
天売港
港に面する看板建築の町並み
弁天地区の町並み

前浜地区の町並み
旅館があった(左)
 
和浦地区の町並み
東北地方の秋田あたりで見かけそうな切妻妻入りの民家(左、左下)や洋風の建物があった。
和浦にある洋風の建物(左下、下)

和浦地区の蔵のある町並み
 

富磯地区の海に面して建っている大型の建物。旅館のようでもあるが、地元の人からはニシン番屋だったと聞いた(上、左上)

天売高校(左)

富磯、相影地区の町並み
参考資料 リンク
羽幌町

参考文献