礼文知床 利尻富士を臨む礼文島最南の防波堤集落

北海道
礼文町
知床




交通





知床




2010.09.16
礼文島は、稚内市の西約59kmの日本海上に浮かぶわが国最北の有人島。標高490mの礼文岳を最高に東側は海岸線に向かって次第に傾斜するが、西側は数10kmに渡って断崖絶壁がつづく。レブンはアイヌ語「レブンシリ(沖の島)」に由来する。礼文島の漁村は、北海道の日本海岸で明治期から戦前にかけて行われたニシン漁により誕生し繁栄した。したがって、たとえ集落立地が厳しいような険しい場所であっても、ニシン漁に適す場所を探し、先人達は住みついた。

礼文島知床は、島の最南端。海の向こうに利尻島利尻山(利尻富士)を望む集落である。礼文島の漁村は浜辺に舟屋や漁業施設があって、母屋はやや引っ込むか一段高い場所にあるが、知床集落では海岸線から母屋までが近い。そのためか、防波堤がしっかり造られていて集落を守っている。しかし、船は各家ごとに自分の家の前の浜に引き上げる(まとまった船溜まりがない)スタイルのため、防波堤が造られても数軒ごとに開口が設けられていて舟場を共有した形をとっている。町並みは、切妻妻入りで下見板張りによる統一性が感じられるものである。
香深港から知床集落へ向かう途中にあった差閉集落

浜に砂利を敷き込み、海から船、舟屋、前庭、母屋、山の順で並び、母屋が海岸より引っ込んで一段高くなっている。このスタイルが礼文島の基本。

知床集落

防波堤でがっちり高波から守られている。(左)

母屋は海岸線に割と近い(左)

浜には砂利や石が敷き詰められていて、収穫されたコンブなどの干し場になっている。向うに見えるのは舟屋。(上)

ちょうど干した昆布の集荷作業をしていた。(左)
知床集落の町並み
面白い屋根の形をした民家
知床集落の民家

数軒が共同で使用する船溜まり(左)
参考資料 リンク
礼文町

参考文献