二風谷 数多くの家屋が復元された日高アイヌのふるさと

北海道
平取町
二風谷





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二風谷





2012.11.23


北海道中南部、日高地方にある平取町(びらとり)は、日高アイヌのふるさとと言われ、二風谷(にぶだに)、荷菜(にな)、紫雲古津(しうんこつ)の集落がある。二風谷ダムが建設された二風谷地区を中心にアイヌ文化の保存が図られ、二風谷アイヌ文化博物館が造られた。その博物館に隣接した場所にコタン(集落)が再現されている。ポロチセ(大きな家)のほか、チセ(家)、ヌササン(祭壇)、ベベレッセ(小熊の檻)、プ(倉)、クチャチセ(狩小屋)、チプ(丸木舟)、オッカヨル(男子便所)、メノコル(女子便所)、クマ(干し竿)、イユタプ(バッタリ)、トイ(畑)が再現されている。さらに、この復元コタンを利用して、伝統的な儀礼・儀式をはじめ、アツドツ(オヒョウの木の皮の織物)や刺繍、木彫、古式舞踊、アイヌ語学習、ユカラ(英雄叙事詩)、古老による語りなどの伝承活動が行われている。
復元集落は白老ポロトコタンより棟数が多く付属屋等も見られ、伝統的なアイヌ民族の集落形態や暮らしを知るうえで大変重要である。
復元されたチセの平面図
一室であることがわかる。出っ張った部分は出入り口空間で、風除室の役割をもっていたと思われる。
復元されたチセ 

復元されたチセ

復元されたプ(倉)(上)

復元されたチプ(丸木舟)(左)
 
参考資料 リンク
平取町

参考文献