松前 わが国最北の城下町

北海道
松前町
福山

重要文化財龍雲院前の寺町通り

光善寺の山門

寺町の北にある「松前藩屋敷」という藩政時代のテーマパーク。建物は再現されたもののようだ。

街中には歴史的町並みは残っていない。雰囲気を残すのはこの蕎麦やくらい。

銭湯建築が残っていた。玄関のデザインはちょっと洋風が入っていた。
マツマエの地名はアイヌ語「マツオマナイ」(半島)、「マトロナイ」(女の住む沢)に由来すると言われる。1606年(慶長11年)松前氏が日本最北の福山城を築き、蝦夷氏を支配したのが松前の始まりである。松前問屋を通じて松前物と称される豊富な北海道の資源は、福山港から本土へ集荷された。かつては木古内より鉄道があったが廃止されている。

松前城(福山城)の後背地一帯は台地になっており、うっそうとした木立や竹林の中に重厚な寺院の大屋根が見える寺町がある。福山城は東、西、南は急崖であるが北部が平坦で防御に弱いことから、城の北側に寺町を配置して外敵に備えた。
1868年(明治元年)、蝦夷地に渡った榎本武陽(旧徳川軍)は箱舘占拠後福山城に攻め入り、松前藩と戦い占拠した。その際、松前藩兵は寺町に火を放ったため多くの伽藍は消失した。
現在は、5ヶ寺と松前家墓地を残すのみだが、クルマの進入の少ない深い緑の中の寺町の佇まいは北海道に居るとは思えない。

交通

JR江差線
木古内駅よりバス

国道228号線


参考資料 リンク
松前町のホームページ
松前観光協会

参考文献
『図説 日本の町並み1 北海道・北東北編』 太田博太郎他 第一法規