釧路
若松町
出稼ぎ漁師たちでにぎわった駅裏の歓楽街

北海道
釧路市
若松町





交通
JR根室本線釧路駅下車





若松町


末広町栄町





2011.09.26
釧路は釧路川の河口に港とともに造られた町である。明治18年(1885年)釧路集治監の開設と1887年安田財閥による川湯硫黄山開発の本格化で、釧路川を経由する内陸開発の基地となり、1890年釧路港が特別輸出港、1899年普通貿易港に指定、さらに1901年釧路・函館間の鉄道が白糠まで開通して、1909年築港事業が始まった。以降、道東の拠点都市として発展する。現在の基幹産業は、水産業、紙・パルプを中心とする工業である。以前は、石炭鉱業も基幹産業であったが、現在は閉山となっている。
釧路には、北海道ばかりでなく東北地方からも出稼ぎの漁師が集まった。彼らは港近くのほか駅裏(北口)の比較的安価な旅館に泊まっていたそうで、駅裏には栄町と同じくらいの規模の歓楽街があった。今ではかなり寂れており、再開発でもされそうな雰囲気だったが、夜のネオンは確認していない。
根室駅は戦後のオフィスビルのようなデザインで、なかなかかっこいい。
駅の北口側にへんてこな建物を発見。工場のような大きな建物だが、よく見ると真ん中の窓に屋根から外光が差し込んでいた。これはもしやアーケード建築ではないかと推察し、行ってみた。(上)

推察はズバリ的中。大規模なアーケード建築だった(左)

建物のかなに入ると、基本的に建物は左右で分かれていて屋根がかかっている。要するに、巨大なスナック集合体ビルである。北国ならではの建築といえよう。 
そして、そのアーケード建築の周りも飲食店街が広がっていた。看板建築の集合である。
木造の看板建築だが、正面ファサードはススキノのような佇まい。
スナック街
スナック街
スナック街 
参考資料 リンク
釧路市

参考文献