北見 戦前薄荷の生産で栄えたオホーツク地方の中心

北海道
北見市
南仲町
幸町7
北3条西3







交通
石北本線
北見駅下車






北見




2011.09.23
北海道北東部にあたるオホーツク海に面する旧国で、北見市はその地域の中心都市である。旧地名は野付牛で、アイヌ語のヌプウシケシ」(野の端)に由来する。常呂川北岸の河岸段丘上に1897年(明治30年)屯田兵村開拓から始まった街は、地域の農林産物の集散地として発展した。特に、戦前の薄荷は、当時世界の7割の生産量を誇っていたという。
石北本線北見駅の北西側には、北海道の都市らしく座標軸が45度に切り替わるような町割りが見られ、現在の中心市街地となっている。丘の上は官庁施設や住宅地、丘下は商店街や歓楽街がある。一方、駅南東の南仲町に北見薄荷工場の事務所がハッカ記念館として残されている。
繁華街の端にある北見神社
野付牛(現北見市)に入地し、道東道北地方でのキリスト教伝道に貢献したビアソン宣教師の旧住宅(ビアソン記念館)。繁華街の町割りと45度切り替わった町割りをしている丘の上の住宅地に建つ。
旧ホクレン北見薄荷工場の事務所だった建物(現ハッカ記念館)。
北見でのハッカ栽培は、明治30年代半ばに上湧別から種根を譲り受けて始まったといわれ、その後作付面積が急増して当地の基幹産業となった。
北見薄荷工場は、昭和9年に操業を開始し、昭和14年(1939年)頃には、世界の薄荷市場の7割を占めるほどとなった。戦後、合成薄荷の台頭などによって出荷量は減少し、昭和58年に閉鎖された。
ハッカ記念館のそばに保存されていた鉄道車両。

駅前に近い北見市の繁華街。アーケード商店街の裏側に歓楽街がある典型パターン。
北海道の町は、机上で碁盤目の町割りが計画されたように、地形にあまり縛られず街路がまっすぐ通る。
参考資料 リンク
北見市

参考文献