八幡原 石見国境の高原に広がる芸北の入母屋屋根集落

広島県
北広島町
東八幡原
西八幡原





交通







八幡原



2012.04.14
広島県の北西端にあたる旧芸北町(現在は北広島町)は、島根県に接し、大左山、雲月山、冠山など1000m級の山々が連なる。林業と酪農wp中心に米作も行われており、近年では高冷地野菜の栽培が増えている。山沿いは芸北国際スキー場をはじめ、各所にスキー場が設置されている。
東西の八幡原は、山に囲まれた空の広い高原の村。広島県は圧倒的に寄棟が多いが、八幡原近辺の山間部では入母屋が多いという。かつては、茅葺屋根が多く残るエリアとして知られていたが、現在は数棟を残し金属屋根や瓦屋根に置き換わっている。茅葺屋根は入母屋で、四囲に瓦葺きの庇を張り出した形態が多い。瓦は隣接する島根県石見地方につながる橙色である。雪も残るこの時期、広い空と山々を背景に、鮮やかな橙色の瓦屋根と草屋根の点在がとても美しい村であった。
山間部なのに土地が平らで空が広い
トタンに変わった入母屋屋根の民家
村の北部に行くと入母屋屋根が多く残っていた。

最も状態の良い草屋根の民家(左)
重なり合う入母屋屋根
西八幡原
西八幡原
東八幡原
参考資料 リンク
北広島町

参考文献
「日本の集落 第3巻」 高須賀晋+畑亮夫