戸河内 林業と三段峡観光で栄えた芸北の街道町

広島県
安芸太田市
(戸河内町)
戸河内





交通







戸河内



2012.04.14
旧戸河内町は、広島県の西北部の中国脊梁山地にあり太田川上流部を占める。江戸時代中期に中国山地で盛んに行われていた砂鉄採取と和鉄生産で栄えた町の一つといわれ、近代では林業、近年まで三段峡観光と芸北山地のスキー客でにぎわっていた。2003年までJR可部線が通じていたが、2003年12月、同線の加部〜三段峡間が廃止になり、産業は廃れ静まり帰った山間の町となっている。
町並みは石見へ通じる旧街道に沿って長く、中ほどが左右に幾度も曲がるシークエンスが感じられる町並みだ。線形や橙色の瓦もさることながら、建物の規模や1階の庇高さが揃った連続性が効いている。営業していないが看板のかけらた建物やしゃれた装飾ガラスがはめられた建物もあり、つい10年前まではにぎわっていたんだろうという残照が感じられた。

山を背景に橙色の瓦と木部茶色が印象的な町並み。(北部)
看板やモダンな装飾。賑わいの残照が感じられる。
町の中央部で通りが左右に曲がっていて景観が楽しい。
年季の入った太い桁コンクリート橋
南部はまた直線に戻る
規模の似通った町家が地形にしたがって段々に並んでいる
中央部の町並み
中央部の町並み
中央部の町並み
参考資料 リンク
安芸太田市

参考文献