小佐木島 かつては造船所もあった環境学習の島

広島県
三原市
鷺浦町
須波
向田





交通
三原港より旅客船




小佐木島





2019.12.31

      
三原市の南3kmに浮かぶ佐木島の北0.3kmに位置する島。標高75.9mが最高点で、山麓にミカン畑が広がる。島内からは古代の製塩土器が出土している。宝暦7年(1757)山守1戸の記録がある。大正5年、糸崎ドックの造船所が立地し、当時アプト式では東洋一の規模を誇ったという船台などが設けられたが、同10年ごろ閉鎖された。また、昭和の初期にかけて数軒の造船所があり、漁船や農船の建造でにぎわいをみせた。昭和19年、島の北岸一帯に陸軍兵器廠の燃料貯蔵庫が置かれ、島に初めて電気が導入された。戦後、昭和30年代には人口140人を数え、海水浴場も開かれていたことがある。天然の海岸など自然が多く残されていることから、自然観察や環境学習の好適地でもある。(「シマダス」参照)
小佐木島へは三原港からの旅客船による
三原市街と佐木島との間にある小さな島

小佐木島の町並み
標高76mの山の山麓にミカン畑が広がる。島の東岸の佐木島を臨む場所に一ヶ所集落がある。
小佐木島の町並み
小佐木島の町並み
入母屋造りの主屋の裏側に角家が2つ付くこの地方共通の民家形態。
小佐木島の町並み
伝統様式の民家が比較的よく残っている。
小佐木島の町並み
集落のちょうど真ん中あたりにある集会所。
小佐木島の町並み
何かの施設に活用されているのか。
小佐木島の町並み
小佐木島の町並み

小佐木島の町並み
環境学習の施設。

小佐木島の町並み
島外の方の別荘もある(左上)
この島にはかつて造船所があったという。その名残であろうか(左下)。
参考資料 リンク
三原市

参考文献
「シマダス」日本離島センター