舟入 川べりのラブホテル街はかつての広島市西遊廓

広島県
広島市
中区
舟入町





交通

広島電鉄舟入町下車





舟入



2006.11.25
旧大田川である本川と天満川の中之島にあたる舟入町には、明治25年に創設され昭和33年の売春禁止法施行まで続いた広島市西遊廓があった。「全国遊廓案内」(昭和5年)によれば、昭和初期、広島には2つの遊廓が紹介されている。ひとつは現在の中心部に近い下柳町にあった東遊廓、もう一つが西遊廓である。昭和5年時、貸座敷55軒、娼妓は約300人居たとある。
現在の舟入町を訪ねると、川沿いにラブホテルが建ち並び整然とした街区にマンションが多い。このエリアは原爆の被災地区であったため、当然古い建物は残っていないわけだが、伝統的な意匠の建物が数軒残っている。その意匠の細部を見ると欄干や欄間、ガラスに色気のある模様が施されている。戦後に建てられたものであろうが遊廓らしさを伝えようとしたのだろう。街には「羽田別荘」という高級料亭があった。その周りはラブホテル街。遊郭跡の典型的な街である。
遊廓時代の建築だとわかる3軒のうちの一軒。窓周りの意匠がこっている。
2軒目の建物。
2軒が並んでいかつての遊廓の面影を伝えている。
こった窓周りの意匠。
1軒目の建物の正面側。
3軒目は取り壊し寸前。
高級料亭 羽田別荘(左、下)
天満川沿いはラブホテル街
参考資料 リンク
広島市

参考文献