福山 戦災復興の工業都市 昭和戦後モダンの町並み

広島県
福山市
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ほか





交通
JR山陽本線福山駅





福山





2017.11.03



福山は、芦田川河口に発達した福山藩の城下町。1619年(元和5年)水野勝成が野上に築城し、福山城(葦陽城:いよう)と称した。1630年(寛永3年)以降、阿部氏11万石の城下として発展した。河口に広い新田を開いて現在の基礎を築いた。近代以降は大規模な製鉄所の立地を契機に臨海工業都市として発展した。
福山の市街地は、駅の北口直ぐにある福山城の城下町を基盤として形成されているが、第二次世界大戦時の戦禍でほぼ全域が焼失しており、城下町の町割りに戦災復興都市計画が重なった形で、現在の町割りができている。戦前は市街地の真ん中に城の濠へとつづいていた運河があったが、戦後の瓦礫によって埋め立てられ、現在の船町ができた。船町商店街と両サイドの町割りが、城下町の町割りに対して斜めになっているのはそのためである。また、町並みを構成する建物には、戦後スタイルの町家が見られ、モダニズム系の関西流非看板建築が主体となっている。
全国主要都市戦災概況図:福山市(広島県)
福山の戦前の地図
運河が町割りに対して斜めになっており、戦後の船町になる。
福山の町並み
船町商店街の全天候型アーケード
福山の町並み
船町商店街のレトロな大衆食堂
運河時代の船町(上)

福山の町並み
船町商店街アーケードを東へ抜けたアリア
福山の町並み
南本町商店街(現国道2号線の南側)
福山南本町商店街の町並み
福山南本町商店街の町並み
福山の町並み
南本町より東は戦後市街地化したエリアで、夜の飲食店街となっている

福山の町並み
南本町より東は戦後市街地化したエリアで、夜の飲食店街となっている
 
福山の町並み
元町商店街
福山の町並み
駅前に近い宮通り商店街
福山の町並
駅前に近い宮通り商店街
福山の町並み
福山の町並み
久松通り商店街。戦後の町家は、東西の様式が混じってる。
福山の町並み
霞通り商店街。画像は直交する駅前通りより西のエリア。一見看板建築に見えるが、前面の壁は屋根の軒高までで、軒段々がある。関西系の戦後町家だ。でも軒段々に挟まれている家は関東系看板建築だ。東西混じってる。
福山の町並み
霞通り商店街。
参考資料 リンク
福山市

参考文献