契島
白水
銅製錬所から鉛精錬へ瀬戸内海の軍艦島

広島県
大崎上島町
東野契島
東野白水





交通
白水港から町営フェリー
竹原から契島運輸






契島


白水





2017.11.06



竹原市の南約4kmの瀬戸内海にある小島。島全体が東邦亜鉛(株)契島精錬所の所有地となっている。明治32年に銅の精錬所が建設され、昭和10年には硫酸工場も造られた。戦後は昭和25年に東邦亜鉛によって鉛精錬工場として再出発している。精錬所の建設後、南北二つに分かれていた島を、それぞれの山を崩して繋いだと言われている。島名の由来も2島にちぎれたように見えたからという説がある。現在、北部と南部が居住区で中央には工場が建っている。このため、居住できる人は会社関係者のみで、部外者の立ち入りは会社許可が必要。夜、島を遠くから眺めると軍艦が浮かんでいるように見える。別名「軍艦島」とも呼ばれている。この精錬所の鉛の生産量は東洋一を誇っており、第二次世界大戦中には空撃を受けたこともある。(「シマダス」参照)
島への上陸は関係者のみが許されているので、島の鑑賞は船から眺めるだけとなる。契島へは竹原からと大崎上島白水港からと二つのサクセス方法があるが、竹原からだと島北部にある港を北から報復するだけなので島全体を観察できない。やや面倒でも、竹原から一旦大崎上島の白水港へ渡り、南から契島へアプローチすることをお勧めする。ただし、上陸できないので帰りも白水経由とならざるを得ない(筆者は契島で竹原便に乗り換えることを試みたが駄目だった)。
白水港は本州竹原からの船の玄関口のひとつ。頻繁にフェリーが航行していて、クルマの航送料金も比較的安価である。集落は港町の風情を残していた。
契島
竹原港付近から契島を遠望する
契島
白水港契島間を航行する大崎上島町営フェリーより
契島
白水港契島間を航行する大崎上島町営フェリーより
契島
契島
水際まで工場施設が迫る。これでは上陸できたとしても歩き回ることはできそうにない。
契島港
契島港
上陸はここまで。工場入口の守衛所がみえる。
白水の町並み

白水の町並み
今では営業していない店舗が多いが、ちょっと前まで営業していた商店街の面影が残っている。
参考資料 リンク
竹原市

参考文献