楢原 十石峠街道に沿った天領山中領上山郷の町並み

群馬県
上野村
楢原




交通






楢原





2007.11.23
上野村は利根川支流神流川の最上流部の山村である。神流川にそって山間を通っているのが旧十石街道(現国道462号線)で、中山道の新町宿から分岐し、藤岡、鬼石、万場、中里、そして上野村を経て十石峠を越えて信州佐久へ至っている。上野村楢原は旧十石街道に面する峠下の町である。
天正18年(1590年)徳川氏が関東を統括して、周辺に幕府直轄地(天領)を設け、代官によって支配した。上野村はかつて天領で、山中領と称され、上山、中山、下山の郷に分かれていた。楢原はその中の上山郷に属す。重要文化財として保存されている黒沢家住宅のかつての当主は、代々黒澤冶部右衛門と称し中山郷の大総代を務めていた。黒澤家は御林守の役目を担って、御林並びに御巣鷹山の管理にあたり、将軍家に鷹のひなを献上していた。
旧街道の町並みは、楢原に旧黒澤家住宅のほか古い民家もわずかに残っており、乙父、乙母地区にも山間の街道町としての古い佇まいを残している。
楢原集落の全景。
(楢原)

楢原集落の町並み。
(楢原)
上州らしい出桁せがい造の民家が見られた。
(楢原)

重要文化財黒澤家住宅
19世紀半ばころの建築といわれ、2階の梁間が大きく、構造意匠に当時の養蚕農家の特色がよく表れている。
(楢原)
旧十石街道乙父地区の町並み
(乙父)
乙父の町並み
乙父の町並み
参考資料 リンク
上野村

参考文献