勧能 南牧谷の養蚕と炭焼きで栄えた山村集落

群馬県
南牧村
勧能

勧能の町並み。右手が南牧川。

旧街道の町並み

集落の外れにある豪農の館
信州姫街道は藤岡から信州に抜ける脇街道である。有名な中山道は、横川の関で女人の取締りが厳しかったため、女性はこの街道を行き来した。信州姫街道と呼ばれる所以である。
信州姫街道は下仁田で西牧の関所を通るルートと南牧の関所を通るルートに分かれる。

南牧村の奥に勧能はある。姫街道は余地峠へ向かうが、勧能で田口峠を越えるルート(車道なし)を分岐する。
勧能はかつては養蚕と炭焼きで栄えたそうだが、今では過疎化が進む関東山間部の集落だ。
養蚕で栄えた時代に建てられたバルコニー付の出桁民家が川の流れに棟の向きを合わせて建ち並んでいる。

街道分岐点近くの集落のはずれに、石垣を積み上げた立派な屋敷がある。訪ねてみると現在の村長のお宅であった。南牧村は全国でもトップクラスのIT村で、村がプロバイダーをやり、村民はみなパソコンを持っているという。

交通


国道254号線下仁田から県道93号線に入る
勧能



参考資料 リンク
南牧村のホームページ
上州姫街道

参考文献
『日本の集落 第1巻』 高須賀晋・畑亮夫 建築資料研究社