丹生川 洗練された軸組意匠による切妻造り民家の集落

岐阜県
高山市
壬生川
大谷、風野



交通





丹生川




2012.07.15
 旧丹生川村は、宮川支流の小八賀川流域の農山村で、地名は小八賀川の旧称丹生川に由来する。中央を高山と松本を結ぶ国道158号線が通っており、農村にはかつて養蚕を営んでいた切妻平入りのしっかりとした造りの農家が点在している。中でも大谷地区には国指定重要文化財荒川家住宅が保存されており、周辺の集落にも同様の造りの民家が多く残っている。
大谷の重文荒川家住宅
元禄以来代々周辺六ヶ村の名主をつとめた旧家。寛政8年(1796年)に建てられた母屋は、桁行11間、梁間8間の二階建て切妻造りの大型民家で、外観は出桁を腕木で受ける小庇をつけ、また差物や軒桁にかなりの巨木を用いているほか、貫の細かい直線的交叉を見せるなど、かなり洗練された立面意匠をあらわしている。
緒方家住宅
木造平屋建て間口8間半、奥行6間の農家建築。江戸時代後期の嘉永3年(1850年)に建てられ、平入り切妻造りで屋根はクレ板葺きである。平成12年に日面地区から移築復元された。
大谷集落の町並み
屋根や建具は現代の材料に改修されているが、立面意匠は維持されている。
大谷集落の町並み
飛騨地方の特徴である板蔵。
風野集落の町並み
大谷集落から小八賀川を渡った風野集落。
風野集落の町並み
風野集落の町並み
風野集落の町並み
風野集落の町並み
風野集落の町並み
1階庇は木皮で葺かれているようだ。
参考資料 リンク
高山市

参考文献