細久手 現役の旅籠が1軒今も残る山中の宿場町

岐阜県
瑞浪市
細久手



交通

JR中央線瑞浪駅下車、釜戸駅下車
車利用


県道65号線




細久手




2004.02.21
中山道の大井〜御嵩間は主要道からはずれており、交通量が少ない県道に沿っている。細久手は山の中で、一本の街道の両側に民家が並んでいるだけの奥行きのない素朴な宿場町。旧中山道の佇まいが色濃く残っている集落である。
山中の宿場町らしく建物は互いに離れて並んでおり、古いものはあまり残っていない。しかし、いまだに現役で旅籠として営業している大黒屋があり、当時は尾張藩指定の本陣を勤めていた。屋根両端に本卯建をあげた建物は現代的な改修を行っておらず、内外装ともに当時の雰囲気を大切に今に伝えている。
細久手と隣の大湫との間には琵琶峠があるが、ここには日本一長いとされる当時の石畳が残っている。
旧中山道は御嵩方面から琵琶峠に向かって上っており、細久手の町並みは蛇行しながら続く。
細久手宿の町家。
切妻平入ではあるが、隣の建物とは間隔が開いているため側面にも窓が付く。
土の地面と土壁に囲まれた空間。
日光が土壁に柔らかに反射する。
現役の旅籠「大黒屋」
観光ルートでもないこの細久手で、旅籠を、しかも手を加えずに守り続けているというのはすばらしいことである。
草葺トタンカバーの民家
街道が下っているのに対し、家々ごとの土台がコンクリートではなく石垣で積み上げられているのが良い。
宿場の東端、県道は左にカーブするが旧中仙道はまっすぐ上るが工場で分断されている。
参考資料 リンク
瑞浪市

大黒屋

参考文献