三春 阿武隈山中に形成された谷あいの城下町

福島県
三春町
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交通

JR東北本線郡山駅よりバス





三春




2005.08.12
三春城が築かれたのは中世であるが、城下町が整備されたのは常陸国友部から秋田氏が入部した正保2年(1645年)以降である。町割が確定した後の寛政5年の絵図によると、三春城の南北東の三方の斜面に武家地が配置され、西の谷に町人町が形成されている。谷筋は同時に街道筋でもあり、土地が狭いため町人町は街道に沿って拡大していったものと思われる。三春はいわゆる平地や丘の上のまとまった城下町とは違って、谷間に広がる線的に形成された城下町である。
近代に入ってからは、鉄道(磐越東線)が離れて敷設され駅前開発からは逃れたものの幾度もの大火に見舞われた。そのような理由からか町には土蔵造りが多く見られる。
東の陸前浜街道に至る都路街道に沿って形成された北町の町並み。土蔵造りが目立つがかなり空地かが進んでいる。
北町の土蔵作りの旅館
三春の市街は、北東の北町から南西の八幡町まで、東西に長い。その中間の大町は大きく鈎型に形成された横町で、現在は大通りに拡幅されている。大町の町並みは、「市街地景観整整備等特別地区」に指定された新しい町並み。(左)

中町の町並み(下)
平入+妻入という定番の土蔵造り商家

中間から八幡町にかけての町並み(上、左上、左)
職人横町の町並み
中町の裏手の職人町。三春の町並みで最大の見所ポイント。
職人横町の町並み
職人横町の町並み

職人横町の町並み
職人横町の町並み
大町裏の町並み
参考資料 リンク
三春町


参考文献
『図説 日本の町並み2 南東北編』 太田博太郎他 第一法規
『日本の町並みV 関東・甲信越・東北・北海道』 西村幸夫監修 平凡社