福岡
新柳町
長崎丸山熊本二本木と並び称された福岡の遊廓

福岡県
福岡市
清川1、2



交通

福岡市営地下鉄七隈線渡辺通り駅下車徒歩




福岡新柳町




2006.10.29
旧福岡新柳町遊郭は福岡地区と博多地区を分ける那珂川のほとりで、現在の歓楽街である中洲から1km南の福岡側にある。かつては、長崎丸山、熊本二本松と並び称された九州を代表する歴史ある遊廓だった。「全国遊廓案内」(昭和5年)によれば、「ここの遊女は数百年前からあったものである。近松の「博多小女郎浪枕」で世間に知られているように、意気と、張りと、情とに充ちた遊女として一般世間に通ってきた所だけに、今なおその幾分の伝統を受け継いでいて評判が良い。貸座敷は42軒、娼妓は520人居る。」とある。
その後、戦災で半分が焼失したといわれ、戦後は赤線として栄えたが売春禁止法施行の昭和33年で終わった。現在は旧遊廓、旧赤線の定石どおりの再開発が進行していて、マンション街に変わりつつある。「赤線跡を歩く2」に掲載されていた建物たちもほとんどが確認できなかったので、おそらく消滅したのであろう。
戦後の赤線では南から北にかけて拡大したという。柳橋に近いエリアの町並み。
那珂川に面する料亭「三光園」
那珂川に面する料亭「三光園」を那珂川越しに見る。背後に高層マンションが林立している。
戦後赤線時代のものと思われる旧カフェー建築。(左、下)

和風の建物も数軒確認された。(左上、左)
遊廓のセンターロードである大門通りに残るロータリー。
ロータリー近くにあった銭湯。
裏通りの町並み。
参考資料 リンク
福岡市

参考文献
『赤線跡を歩く2』 木村聡 自由国民社