小呂島 高級魚の漁業で潤う活気ある玄界灘の孤島

福岡県
福岡市
西区
小呂島





交通
姪浜港より渡船






小呂島





2016.12.25


九州本土へは最短でも26.6km、博多港から北西へ44kmの玄界灘にある。島はひょうたんの形をしており南端に漁港・民家・公共施設が集中しているが小中学校だけが島の中央部にある。正保2年(1645)領地拡張のため福岡藩主が漁民を移住させたのが定住の始まりといわれ、近世後期には近海捕鯨の基地にもなっていた。「大蛇(おろち)島」とよばれていたこともある。付近は筑前海域有数の漁場で、漁業が島の生業だ。アジ・サバまき網、ブリ一本釣、ヒラメ刺網、海女によるアワビ漁などが盛んで、若い人たちも島へ帰ってくる。(「シマダス」参照)
九州の日本海の本土から大きく離れた孤島として壱岐対馬くらいしか知られていないが、もう1つ「小呂島(おろのしま)」という小さな有人島がある。姪浜港から高速艇で65分。ところが、行ってみると活気があることに驚かされる。豊かな漁場を背景に高級魚の漁が盛んに行われ、若い人達も暮らしている。集落は、一本の路地を主軸に形成され、新たな家は背後の斜面に駆け上がっている。
定期船は一日一往復の日と二往復の日がある。島には民宿もないため、日帰りで訪れるしかない。
漁港の傍らに整然と並ぶ作業小屋。
漁港と一体となった集落の入り口

一本道に家々が並ぶ集落
自動販売機が家の玄関先に
店がどこにあるかは看板が出ていないから外の者にはわからない。
島の生命線だった共同井戸

一本道の端部の町並み

背後の斜面に駆け上がる集落

洗濯ものがいろんなところに干してある。子供が多いことが良くわかる。
斜面中腹からの俯瞰
斜面中腹からの俯瞰
さらに上へ伸びる
小呂島の町並み全景

小呂島には子供たちの声が絶えない
参考資料 リンク
福岡市

参考文献