黒崎 宿場町から工場地帯の中心商業地へ発展した町

福岡県
北九州市
八幡西区
黒崎
熊手
黒石城石





交通
JR鹿児島本線黒崎駅下車





黒崎





2017.06.05


黒崎は、近世には長崎街道の宿駅として黒崎駅・黒崎宿と呼ばれた、小倉から長崎へ向かう最初の宿場である。近代になり、大正15年八幡市の一部となり、昭和6年の土地区画整理により駅前を中心とした放射状の町割りがなされた。戦後は、洞海湾に臨む北九州工業地帯の主要部となり、電機・窯業・セメント・化学肥料などの大工場が立地、駅前に商業地が発達した。
昭和初期に生まれたという放射状街区は、そのままアーケードの商店街が形成されている。第二次世界大戦時、隣の八幡はかなり空襲を受けているものの黒崎は受けていなかった。大規模なアーケード商店街の一部には小さな市場がブドウの房のようにぶら下がっており、小倉の旦過市場を小規模にした佇まいがある。それらは、終戦直後の闇市がルーツのように思われる。近代的な放射状の町割と奥深いディープな商店街の組み合わせが近代都市黒崎の特徴といえよう。
黒崎駅前の井筒屋デパート

放射状街区に形成されるアーケード街
カムズ黒崎は天井が高く立派である(左)。そこから枝分かれした寿通り(上)
寿通り商店街
放射状のカムズ黒崎に対して直交する環状の熊手通り商店街(左)

千日名店街(上)と麻生市場(左)
麻生市場
チョイス六番街は夜の飲食店街

熊手市場

市場の風景

旧北九州プリンスホテル(上)
駅の北口に構える安川電機工場の中にある旧本社講堂。Aレーモンド設計の歴史的建造物であるため(左上)、昨年保存改修された(左下)
参考資料 リンク
北九州市

参考文献