キャナル
シティ
人工運河に沿って創られた都市の中の都市

福岡県
福岡市
博多区
住吉



交通

JR鹿児島本線博多駅、西鉄福岡駅下車。

国道3、202号線




キャナルシティ





1978年に繁華街中州の南、那珂川に面する鐘紡工場跡地を地元デベロッパーが取得し再開発がスターした。敷地面積は3.4haで、「都市の中の都市」をコンセプトに複合施設の計画が始まる。基本デザインは商業空間のデザインで有名なジョンジャーディ氏が行い、1990年に計画が発表された。93年に着工、96年に完成オープンされた。
施長さ200mの人工の運河(キャナル)に沿ってホテルや物販、飲食、映画館、オフィスビルなどがあるコンプレックス施設。運河は那珂川から引き込まれたイメージで、建物は曲線を基調としており、狭い空間を最大限に広く見せる工夫がされている。またキャナルに面してバルコニーやブリッジ、屋上庭園など立体的なパブリック空間を配置しており、さまざまな視点からキャナルを楽しむことができる。
外に閉じて独自の世界を創りながら、キャナルの出口では那珂川や中州の繁華街に通じており、周辺の既成の自然や街との関係が面白い。
那珂川の対岸から眺めたキャナルシティ
中州のエネルギッシュな街を抜けたところにこの街があるところが面白い。
キャナル空間に面する建物低層部の屋上は庭園となってる。画像はグランドハイアットホテルの屋上庭園をワシントンホテルの客室から見たところ。建物も互いの関係を考えて造られれば高密度でもいい空間を造ることができる。
キャナルに面してテラスやバルコニーが面しており立体的に視線が交錯する空間。
バルコニーは緑化されるなど、建物が互いに借景される。キャナルにはさまざまな水の演出が施されている。
床の模様、柱の色とパターン、いい色やデザインであれば見て楽しい。
これだけ深い谷でも太陽光の入る方向を考えて創られているため暗い空間に感じない。
さまざまなイベントが催される野外劇場。半球状の空間の中で歓喜がひとつになる。
参考資料 リンク
キャナルシティ博多

参考文献