赤間 旧唐津街道 妻入の居蔵造町家が並ぶ宿場町

福岡県
宗像市
赤間2〜6





交通

JR鹿児島本線赤間駅下車





赤間




2005.06.25
江戸時代に整備された福岡藩内の宿駅。「筑前六宿」と呼ばれた長崎街道の黒崎、木屋瀬、飯塚、内野、山家、これと同時に藩内の要所に整備された二十一の宿場、これらをあわせて「筑前二十七宿」と称された。赤間はその一つで、木屋瀬から分岐する唐津街道の宿場町である。明治期には周辺地域の商業中心地として大いに賑わったが、明治23年に鉄道が敷設されてからは衰えていった。
福岡方面(青柳宿方面)から赤間の旧市街に入っていくと旧街道は緩やかに上っていく。通りの両側には白漆喰のきれいな入母屋妻入りの商家が目立つ。町家の形は兜造り風の2階建てで、この地方では「居蔵造り」と呼ばれるスタイルだ。坂を上りきり県道を横切ってしばらく行くと赤間駅で、旧宿場町はそこまでだった。
町の中に残された「辻井戸」という共同井戸。(上)
旧赤間宿を青柳方面より見る。(左上)
妻入がベースとなる町並み。(左)
平入だが木部が美しい町家。(上)

妻入がベースとなる町並み。(左)
赤煉瓦煙突を上げる造り酒屋。
「楢の露」の勝屋酒造。
直線的な旧赤間宿の町並み。

福岡県らしく居蔵造りが目立つ町並み。
草葺(トタンカバー)の町家。瓦屋根の居蔵造りにフォルムが似ている。
参考資料 リンク
宗像市

参考文献
『図説 日本の町並み11 北九州編』 太田博太郎他 第一法規
『日本の町並みU 中国四国九州・沖縄』 西村幸夫監修 平凡社