大野 湧水と寺町と朝市 越前の小京都 

福井県
大野市
本町
元町
明倫町




交通

JR越美北線越前大野駅下車




大野




2005.10.09
大野は、九頭竜川上流の大野盆地に位置する商工業都市。天正3年(1575)織田信長より大野郡の3分の2を与えられた金森長近により築城された大野城の下につくられた城下町である。町の東端に寺院を集めて寺町をつくり、そこから西に向かって、五番・四番・三番・二番・本町通りを配置し碁盤目状の町割りとした。町の中央部を東西に走る七間通りは、創業150年以上の老舗が軒を連ねる商いの道で、城下町時代から400年続いている朝市が毎日開かれている(春分の日から大晦日まで)。古い町並みは七間通り、寺町通り、三番通りなどに見られる。
また、町は扇状地の上に造られているため、いたるところで湧水池が見られる。南北の通りは道幅が広く、かつては湧水から引いた用水が中央に流れていた。現在は見られないのが残念である。

七間通りは毎日7:00〜11:30朝市が開催されており(春分〜大晦日)、たくさんの人々で賑わっている。

五番通り付近の町並み。

寺町通りの町並み。
碁盤目状の町割が途切れる北端の東西通りに面する長屋。様々な時代の改修がファサードに現れている。
石灯篭通り。
通りには石灯籠地蔵尊と石灯籠が並んでいる。約400年前、織田信長の部将、金森長近が町づくりを行う際、測量の起点となったところに水縄を埋め、地蔵尊を祀ったのが石燈籠地蔵尊。

三番通りの町並み。
1階屋根の両端が反り上がり、間口いっぱいに横たわる木(名称?)も両端が反り上がっている。
三番通りの町並み。
町家の特徴は上り梁と1階の両端が反り上がる屋根。
城町の町並み。
御清水(おしょうず)
大野は地下水が豊富で、湧水池が街のいたるところにある。なかでも泉町の御清水は当時の環境庁名水百選にも選ばれた味わい豊かな水で、古くはお殿様のご用水として使われていたことから、殿様清水とも呼ばれている。
参考資料 リンク
大野市


参考文献
『日本の町並みT 近畿・東海・北陸』 西村幸夫監修 平凡社