五箇 本卯建妻入の民家がめずらしい越前和紙の里

福井県
今立町
五箇
大滝
岩本
不老
定友
新在家




交通

JR北陸本線武生駅からバス利用




新在家、定友


不老




2005.10.09
福井県武生盆地の南東部を占める町。中心の粟田部は古くから和紙・蚊帳・生糸の産地である。その越前和紙の里の町並みには、本卯建を上げた妻入町家という珍しい形態の民家が見られる。これらの民家は古い紙問屋層の家のようで、一軒一軒が余裕のある敷地を持って建っている。そういう意味では、本来隣接敷地からの延焼防止という機能で両サイドに設けられる本卯建は、ここでは完全にデザイン面で取り入れられていると考えられる。屋根はオリジナルは板葺きだったようであるが、現在では瓦葺が多い。

定友地区に建っていた紙漉き家屋を移築し活用している「卯立の工芸館」。江戸中期の建物。(左上)

定友地区の町並み。(上、左)

定友地区の町並み。
福井特殊紙株式会社の社屋。
この工場を正面に見る通りは切妻妻入の町家が並ぶ。
不老地区の町並み。(左)

不老地区の八幡神社の前に残る、本卯建妻入民家。(下)

不老地区の町並み。(左)
参考資料 リンク
今立町

参考文献
『日本の町並みT 近畿・東海・北陸』 西村幸夫監修 平凡社