津島 海運業からイチジク栽培で栄えた小島の大集落

愛媛県
今治市
吉海町
津島





交通
大島幸港より定期船






津島





2017.01.09
津島は、大島の吉海港から海上4kmにある果実の島である。古くは門島と呼ばれ、元亀・天正年間(1570〜92)河野水軍の武将・田房隼人正の城が築かれていた。以後、大三島や大島などの諸氏が入れかわり来往、開拓が進んだ。明治半ばに栽培が始まったイチジクをはじめ、柑橘類・ビワなど温暖な気候と潮風に育まれた果実を生産している。とくにイチジクは「津島いちじく」のブランドで市場では高値で取引されている。かつては海運で栄えたこの島も、今治市内に事務所を移す船主が多く、今では瀬戸内の楽園として14人ほどが穏やかに生活を営んでいる。古くから殺生を嫌い、水産業に携わらなかった島のひとつでもある。(「シマダス」参照)
津島の町並み
昔から現在まで漁業をしない島里という。船がなく漁協施設が全くない港というのも不思議な感じ。
津島の町並み
集落を形成する主軸は、海岸線に平行の横道と、集落の一番深いところに向かう縦道で、そこに細かな道が付いている。
津島の町並み
ゴロタ石の石塀。
津島の町並み
集落の主軸である横道から縦道がいくつものびている。石垣でしっかり屋敷地がかさ上げされている。

津島の町並み
津島の町並み
船着場近くに公民館があり広場のようになっている。ここが集落座標系の原点。画像の建物の間の道が、主軸の横道。
津島の町並み
各住戸は主屋と付属屋によって囲むような屋敷構えのようで、通りには綺麗に板壁が並んでいる。
津島の町並み
海と反対側の山に向かって庭が開いてる。
津島の町並み
神社の参道から俯瞰する。
津島の町並み
津島の町並み

津島の町並み 
参考資料 リンク
今治市

参考文献
「シマダス 日本の島ガイド」㈶日本離島センター