新居大島 瀬戸内航路の寄港地として発展した燧灘の良港

愛媛県
新居浜市
大島





交通
新居浜市黒島港より定期船






新居大島





2018.02.17
新居浜市の東海上に位置する島。「新居大島」の通称がある。古代以来、燧灘唯一の良港として知られていた。伊予水軍の統領・村上義弘の生誕の地とも伝えられ、中世には水軍の根拠地となった。水軍にまつわる遺跡が島内に残されている。近世以降は長崎〜上方間の寄港地として栄え、元禄年間(1688-1704)には「金島」とうたわれるほどだった。島内は傾斜地が多く、耕地は狭い。集落は新居浜側に面した南部に密集している。気候は、瀬戸内式で多照募雨温暖型。海水浴、魚釣り、潮干狩り、ミカン狩りなど広く憩いの場になっている。島の周辺地域には、好漁場に恵まれており、漁船漁業を中心に小規模多魚種の漁業が営まれている。(「シマダス」参照)
四国本土に凄く近いため、島として認識されづらい島。集落は海岸線に沿った平地に広がっており、背後の斜面に駆け上がる風でもない。燧灘における唯一の良港として、近世以降において瀬戸内航路の重要な寄港地であったからであろう、比較的立派な屋敷構が多くみられる。海岸線と平行した横道がメインストリートで、何本もの縦道が交差し、規則正しい町割りが採られている。一部に旧料亭らしき建物も見受けられ、港町として栄えた面影を感じることができる。

四国本土にほど近い新居大島(左上)

黒島港の待合所(上)

船着き場近くの民家(左下)
新居大島の町並み
メインの横道。
新居大島の町並み
建物や塀で囲まれた屋敷構え
新居大島の町並み
縦道の景観
新居大島の町並み
新居大島の町並み
新居大島の町並み

新居大島の町並み
琺瑯看板(上)
新居大島の町並み
新居大島の町並み
新居大島の町並み
本瓦葺入母屋造り、漆喰が美しい。
新居大島の町並み
新居大島の町並み
集落の奥行が最も深いところに寺が集まっていた
新居大島の町並み
島にしては珍しいパン屋さん
新居大島の町並み
かつて料亭だったような建物
新居大島の町並み
参考資料 リンク
新居浜市

参考文献