茂原 東京文化圏らしい出桁造り町家の町並み

千葉県
茂原市
茂原



交通

JR外房線茂原駅下車徒歩




茂原





2010.11.20
茂原は、千葉県中部、九十九里平野の南部の中心都市。平安時代、南都興福寺領の荘園(藻原(もばら)荘)が開かれ、中世は斎藤氏が領主となり、江戸時代は旗本領となった。1606年(慶長11年)四、九の六斎市が開かれ、九十九里の塩・海産物と平野・両総台地の農産物を交換した市場町として発展した。また、上総(かずさ)もめんの問屋制家内工業、市内に産出する天然ガスを原料・燃料とした近代工業が発達し、三井東圧化学、日立製作所などの企業による工業化が進展した。
茂原の町はとらえどころを見出すのが難しい。茂原交差点あたりで千葉、飯原、木更津、勝浦、東金の各方面へ通じる街道が集まっていると思われ、古い町並みとしてはおおむねこの茂原交差点を真ん中にした東西の街道沿いと北へ延びる街道沿い、さらにこの中心部と離れたところにある駅との間に形成された商店街にみることができる。町並みの形態は、東京文化圏らしく切妻平入の出桁造り町家により、一部に洋風看板建築なども見られる。
切妻平入の出桁造り町家による町並み
出桁造り町家
関東大震災後に東京文化圏で流行した銅板看板建築
房総半島でよく見かける寄棟の四方下屋造り。
茂原の町並み
茂原の町並み

駅と旧市街を結ぶ商店街の町並み(上、左下)

茂原交差点から北へ延びる街道沿いの町並み(左上)
参考資料 リンク
茂原市

参考文献