松戸 旧水戸街道 矢切の渡しと河港で栄えた宿場町 

千葉県
松戸市
本町



交通

JR常磐線松戸駅下車

県道松戸野田線




松戸



2003.12.14

 
水戸街道は江戸時代整備された江戸五街道に次ぐ重要な脇街道であった。江戸を出ると千住、新宿(アラジュク)、松戸、小金、我孫子、取手、藤代、若柴、牛久、荒川沖、中村、土浦、中貫、稲吉、府中、竹原、片倉、小幡、長岡の宿場を経て水戸に至る。江戸川や利根川には橋がなく舟渡しだった。松戸宿は、江戸川の舟渡しの手前に栄えたまちである。また、江戸川沿いには河岸と呼ばれる河港があり、物資の中継地としても発展した。
明治以降も水運は盛んで、納屋河岸には多くの船や米、麦、酒、木炭などが集積し、さらに明治29年に土浦・田端間の鉄道が開通、明治44年には松戸・金町間の江戸川に橋がかけられるなど、交通の要衝であった。
旧水戸街道(県道松戸野田線)はJR松戸駅から近く、現在の中心商業地の中にあってビルやマンションが並んでいる。しかしその間に戦前の町家や近代建築が残っており、それらから宿場時代を想像することができる。
また、江戸川河岸近くには平潟遊郭があったがかつての面影は残っていない。
旧水戸街道に建つ町家と銅板貼り看板建築
江戸近郊らしく出桁造りの町家が目立つ。
出桁造りの町家。
坂川脇の町家。側面の防火壁が煉瓦造となっている。
松戸公産(旧川崎銀行松戸出張所)

川崎銀行として大正中期から昭和初期に建てられたものだが、外観は大幅に改装されてしまっているため当時の面影はない。
街道から江戸川の方へ少し入ったらかつての旅館街のような場所があった。
参考資料 リンク
松戸市

千葉県の近代産業遺跡

参考文献