本納 モダンでカラフルな大正〜昭和初期の町並み

千葉県
鴨川市
茂原市
本納





交通
JR外房線本納





本納




2013.01.05

本納は茂原の市街地から北へ離れた場所にある町で、江戸時代から茂原「五ヶ村組市場」の一つとして六斎市が立ち、明治後期ごろまで続いていたといわれる。街は二ヶ所の鉤曲がりを持ち、道路幅が広く商店が間隔を置いて並ぶという房総の平野部の街道町らしさがある。建物の様式からおそらく大正末期から昭和初期にかけて形成されたものであろう。関東大震災後に東京を中心に流行した銅板看板建築の流れを汲む商店やブルーの窯変瓦を使った出桁町家も見られ、カラフルで個性のある町並みである。
街道に沿って商店が間隔をあけて並ぶ姿は房総半島平野部らしい。
町並みの両端には同じような意匠の板金看板建築が見られる。この写真はその一つ。おそらく地元大工の仕業であろう。
出桁町家が並ぶ。しかし、敷地間口は開く、間に庭を持つ。
鉤曲がりの一つ。銅板貼りの商店がコーナー内側に建ち、出桁造りの町家と向かい合う。

青い窯変瓦を葺いた出桁造りの町家(上、左上)

出桁造りの町家(左下)
ある商家の屋敷内に見られた洋風望楼の建物。
町並みのもう一方の端にある板金看板建築。東京あたりであれば二階建てであろうが、1階建てで看板建築というところが面白い。画像を見てわかるように敷地が大きいから、都市型看板建築でありながら隣と軒を連ねることはできない。
参考資料 リンク
茂原市

参考文献