釣屋浜 下北半島北岸の津軽海峡に面する漁村集落

青森県
大畑町
釣屋浜




交通

下北交通大畑線
大畑駅よりバス


国道279号線





釣屋浜




1998.08.10
大畑町は、下北半島北部の大畑漁港を中心とする漁業と製材の町。町の大部分は恐山山地の北西斜面で、山が海岸に迫り津軽海峡を臨む。町の全面積の90%が山林で、ヒバの美林が多い。大畑川河口にある大畑港は、藩政時代に開かれ「イカの町」として有名。

釣屋浜集落は大畑港の北西へ国道を3キロほど行った場所で、ここから先は恐山山地が海に落ち込む木野部峠となる。浜に沿った通り(旧道)の両側に家々が並び集落を形成している。通りや海岸線に直角方向に、海岸線の円弧に沿って棟を並べる。もとは柾葺石置屋根であったようだが、今ではトタン葺きである。壁は下見板張りで、潮風に対抗して耐水塗料を塗られているようだ。トタン貼り壁も見られる。住宅は短冊状の町家の様に奥に長く、かつては土間が通り抜けていたそうだ。

通りの大畑港側の端が高台になっており、集落の全体像を眺めるのに良い。集落の国道と反対側の西宮神社につながる道を入っていくと、廃線になった鉄道の古いアーチ橋が残っている。
津軽海峡の大間崎灯台。
浜辺に沿って円弧状に棟を並べる釣屋浜集落。
集落の東側は高くなっており、そこから集落内に入っていく。
妻入トタン葺き(かつては柾葺石置屋根)、下見板貼りの民家。下北半島、津軽半島ともに、基本的にはこの形態である。

潮風に強い塗料でカラフルに塗られた民家。
かつては鉄道が通っていた。そのアーチ橋が残っている。
参考資料 リンク


参考文献
『図説 日本の町並み1 北海道・北東北編』 太田博太郎他 第一法規