九艘泊 干し場テラスのついた小屋が並ぶ下北半島の漁村

青森県
脇野沢村
九艘泊




交通

高速船(青森〜脇野沢〜佐井)
青森から1時間10分

国道338号脇野沢より村道約4km





九艘泊




1998.08.09
脇野沢村は、斧型をした下北半島のちょうど斧先の南西端を占める漁村。西岸は平舘海峡に面し。南岸は陸奥湾に臨む。脇野沢川河口の脇野沢漁港が中心で、大正から昭和にかけてタラ漁で活気を呈したが戦後は振るわない。山地が海岸まで迫り、農業は不振。西海岸の山林は野生サル生息の北限地として有名。村おこしのキーワードとなっている。

九艘泊は平舘海峡に面する漁村集落で、ここから北は景勝地仏が浦の断崖絶壁となっている。内海で比較的穏やかなため、高い防波堤も無く、水際に近い集落であったようだ。緩やかに湾曲した入り江の形状に従って民家が並ぶが、海岸には小屋が面する。小屋には干し場がテラス状についている。海の青と山の緑、家々の褐色のコントラストが美しい集落である。
斧の形をした下北半島の、ちょうど斧先のとんがったところにあるのが九艘泊集落である。
平舘海峡に面する海岸線は絶壁の部分が多く、この集落の背後の山も高い。(左)

海辺には作業小屋が並んでいて、陸側に主屋がある。小屋には干台が付いている。(下)
年季の入った板壁はなんとも美しい。

鳥や猫に横取りされないように干し場には網がかけられている。
参考資料 リンク
脇野沢村商工会

参考文献