袰月 津軽半島独特の民家がみられる集落

青森県
今別町
袰月、砂ヶ森





交通

JR津軽線今別駅下車バス


国道280号線






袰月




2002.08.10
津軽半島の今別町、鋳釜崎から高野崎一帯にかけての海岸は、袰月と呼ばれ、津軽海峡の荒波が打ち寄せる景勝地である。また、「錦石」の産地でもある。その中に袰月集落はある。津軽半島の東海岸は平らで穏やかな風景だが、このあたりの津軽海峡に面するようになると山が海に切れ立ってくる。
袰月は絶壁下の松前街道に沿った細長い漁村集落である。
津軽半島の民家は、古今問わず共通した特徴が見られる。特に青森から竜飛岬にいたる東海岸の各集落で目立つ。屋根や庇の軒先の装飾が独特で、モヤや垂木をぼんぼん突き出す派手な出し桁造りである。二重にしたり端部に色をつけたりしている。また、バルコニーの柱も特徴的で、本来軒の荷重を受けるはずの柱が極端に細かったり中間が途切れているなど、装飾的な表現として使われている。
絶壁下の海岸線沿いに細長い集落が形成されている。(上)

屋根や小庇の軒意匠に細やかな垂木の端部を見せるという共通した特徴が見られる。(左)
街道沿いの民家
湾の海岸線に街道沿いの民家。1階軒先には細かい意匠。
湾の海岸線に街道沿いの民家。
バルコニーの柱にも共通した特徴がある。屋根を支えるはずの柱が途中で切られている。(上)

陸屋根(風?)の民家でも軒は同様。(左)
参考資料 リンク
今別町役場商工観光課

参考文献