強首 豪農の古民家が残る雄物川無堤氾濫原の集落

秋田県
大仙市
強首




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強首





2016.08.21
強首地区一帯は、雄物川の氾濫原に広がる水田農耕の集落で、そのほとんどが無堤地区となっており、雄物川の洪水のたびに氾濫繰り返してきた水害常襲地であった。記憶に新しいもので、昭和62年、30年に洪水に見舞われていた。平成14年輪中堤の完成により、強首地区は水害の不安から解放された。強首集落は、この地域の特色である中門造りの農家が建ち並んでいるが、一際大きな屋敷林と高く大きな屋根を築いている家がある。登録有形文化財・樅峰苑。
江戸時代からの庄屋であり豪農であった小山田家。大正期に建設された建物は、第十二代当主の小山田治右衛門が、建設の三年前に甚大な被害を出した強首地震の教区から、建築にあたって耐震性を重視し、当時の宮大工であり匠長であった井上喜代松を一年間京都へ派遣し耐震技術を習得させたほか、建材の一つ一つにまで妥協を許さず最高のものを求め、樅峰苑を完成させた。近くで温泉が掘り出されたことから、現在では100%源泉かけ流しの温泉宿として運営しながら建物が大切に維持されている。
樅峰苑
大正期に高い技術によって設計施工がなされた豪農の館。
樅峰苑
昭和30年の洪水の様子
周辺には三日月湖もある氾濫原で、集落のところだけやや小高くなっている。樅峰苑は洪水を意識して床を高くして建てられていたので、被害は受けていなかったそうだ。
現在は築かれている雄物川堤防からみた樅峰苑
強首集落
強首集落
中門造り民家(裏からみる)
強首集落

樅峰苑
樅峰苑
洋風の階段がある

樅峰苑座敷
真ん中の柱はなんと脱着できる。
樅峰苑座敷
樅峰苑
離れの露天風呂
参考資料 リンク
大仙市

参考文献
http://www.syohoen.net/