大野 尾州廻船で栄えた矢田川を挟んだ湊町

愛知県
常滑市
大野町




交通

名鉄常滑線
大野町駅下車徒歩


知多半島道路阿久比インター、国道247号











2003.03.01
知多半島には、江戸時代から明治前期にかけて、伊勢湾周辺の地域(尾張、伊勢、美濃、三河)と上方、江戸方面を結ぶ廻船の湊町として繁栄した町がある。常滑、大野、多屋、北条、野間、内海、半田、亀崎など。
大野は江戸時代から明治にかけて廻船総庄屋中村権右衛門の拠点として廻船業で、その後は繊維工業で繁栄した。日本最古の海水浴場として名高いようで、リゾートマンションらしき高層マンションもちらほら建っているが旧市街からは離れている。町は海に突き出した矢田川の小さいデルタ地形上に形成され、中心を通る旧街道と直行する矢田川によって、北東、南東、南西、北西に4分割される。
古い町並みとしては、街道に面するものでは川より南側(常滑寄り)、北西エリアの川に並行して一本入った通り、南西エリア全体、駅付近に見所がある。
特徴は、切妻平入りの町並みで、伊勢湾沿岸で共通する黒板壁の町並みである。南西エリアの海沿いには敷地の大きな邸宅も見られる。町を歩いていると山車小屋がある。大野祭りは5月3・4日に行われ,小倉神社(高須賀町・唐子車),天満社(十王町・梅栄車),風の宮社(橋詰町・紅葉車)からそれぞれ山車が1台づつ曳き出され、からくり人形を備えた名古屋型の山車が巡る。また,町を流れる矢田川には権丸と呼ばれる巻藁船が浮かべられる。
矢田川を挟んで形成された大野町
矢田川は高い堤防と防潮板がめぐらされている。(左)

北西エリア、矢田川に並行して一本入った通り(下)

南西エリアで見かけた洋風住宅(上)

矢田川沿いの民家(左)
北東エリアで見かけた本卯建のある町家
街道沿いの町並み(左)

街道から入った南西エリアの町並み(下)

南西エリアの町並み

矢田川越に対岸を見る(左上)

矢田川沿いの民家(左)

山車小屋(上)
海岸近くにあった大きな屋敷地
参考資料 リンク
常滑市のホームページ
知多の山車館

参考文献