岡崎 旧東海道の二十七曲りと戦災・非戦災の町並み

愛知県
岡崎市
伝馬通
朝日町






交通
名鉄本線東岡崎駅下車




岡崎





2018.10.20

岡崎は岡崎城の城下町でかの徳川家康の生地である。近世は東海道の宿場町、河港町として発達した。旧市街は矢作川の西岸にあって、支流乙川の北岸に位置する岡崎城址の周りに形成された城下町を母体に旧東海道に沿って東西に長い都市となっている。旧東海道は、攻め入る敵を惑わすため宿場に入ってから「二十七曲がり」と呼ばれるジグザグルートをなしている。しかし、岡崎は戦災に遭っていることもあり、現在の街路は他の町と同様にt直線状で、曲がりくねっていた旧街道の線形は道標をたどらなければ容易に見えてはこない。たとえば町の中心部に残っている旧岡崎銀行本店(大正6年築)は表通り(康生通り)にはなく一本南側のひっそりとした通りに建っている。表通りには大きな商家も残っておりに旧東海道沿いの町並みであることがわかるが、そこから外れている旧岡崎銀行本店の立地に違和感を覚える。それは、旧東海道が旧岡崎銀行本店のところだけコノ字状に折れまがっているからである。二十七曲がりは、町並み愛好者をも惑わす。
旧東海道は、岡崎城址である岡崎公園の北側をたくさん曲がって迂回し、公園の西側に回り込んでいる。城址の西側は板屋町というかつて遊郭があった町。現在でも古い妓楼が多く残っている。さらに旧街道を西へ進むと八帖町で町が終わり矢作川を渡るが、この八帖町こそ有名な「八丁味噌」の工場のある町である。
岡崎の旧市街は乙川の北側である。そのほとんどが戦災復興の町(上)。

名鉄東岡崎駅は、乙川の南側にある。昭和レトロ感満載の駅ビル(左、下)。

東岡崎駅のバス乗り場。駅前広場が小さくバスは斜め停めする。
乙川
乙川の北岸を東へ
国道1号線沿いの町並み

旧額田郡物産陳列所
伝馬通りの町並み
戦後の看板建築が並ぶ
伝馬通りの町並み
戦災都市図だと戦災であるはずだが、奇跡的に数軒の戦前建築が残っている。
伝馬通1丁目の町並み
旧東海道がジグザク曲がっていたため、主要な建築が表通りにない。
大正6年に建築された旧岡崎銀行本店。
伝馬通りの町並み
伝馬通りの町並み
参考資料 リンク
岡崎市

参考文献