中小田井 物資行き交う旧岩倉街道沿いに形成された町並み

愛知県
西区
中小田井1



交通

名鉄犬山線中小田井駅下車





中小田井




2005.06.14
寛文7年(1667年)名古屋城下から岩倉へ至る岩倉街道が通じ、枇杷島の青物市への搬送路として賑わった。そのため中小田井村の街道沿いには商家の建ち並ぶ町並みが形成された。現在見ることができる建物は、明治期の濃尾地震以後のものが殆どである。商家の多くが広い敷地を有し、建物が街道沿いに並び、平入つし2階建ての連子格子の家が多い。
また、中小田井は宝暦7年(1757年)の「宝暦の洪水」をはじめ、たびたび洪水に悩まされた。そのため高い石積みの上の土蔵を建てたり、水屋を設け洪水への対策を図っていた。中小田井の町並みは、名古屋市の保存地区に指定されている。

かつて単なる農村だったと思われる中小田井になぜ町屋の並ぶ町並みが形成されたか。岩倉街道の物資の流通が街道町を生んだ。

庄内川のすぐ近くにあるため頻繁に洪水に見舞われる。屋敷地、特に土蔵は石垣で持ち上げて建てられている。
洪水対策の石積み基礎と黒板壁が特徴的な脇道。
中小田井の町並みのみどころ。

庄内川近くにあった長屋

水屋の石積み(上)

庄内川土手下の民家(左上)
参考資料 リンク
名古屋市

参考文献