小牧 名古屋と中山道を結ぶ上街道の宿駅整備された町

愛知県
小牧市
桜井本町
小牧2,3,4
新町





交通

名鉄小牧線小牧駅





小牧




2005.06.23
小牧は、永禄6年(1563年)に織田信長が開いた城下町に起源を持ち、当初は小牧山の南側にあった。元和9年(1624年)に尾張藩が、名古屋と中山道を結ぶ上街道(木曾街道)を新設するに際して宿駅を整備するため、町を現市に移した。宝暦年間と推察される絵図によれば(下図)、下町、中町、本町、横町、上之町に区画されていた。また、街道の東側には東馬場町、西側には西馬場町も形成されていた。
小牧の町を歩いてみると小牧城がすいぶん遠くにある。すなわち上記の歴史から分かるように、城下町から発展した町ではなく、街道整備のために移転新設された町である。名古屋方面から町を歩いてみる。高札場があった木戸跡を過ぎると宿場の下町。1800年代に建てられた岸田家という町家が保存されている。ここから西へ入ったところにはかつて尾張徳川家の別荘・小牧御殿があった場所である。敷地内に代官所も設けられていた。下町・中町の境界付近には本陣、ここから北は商家が多かった。現在は商店街で、近代洋風建築も見られる。街道は戒蔵院に突き当たり東へ折れる。そこが横町で現在は大通りに拡幅されている。街道は直ぐにまた北へ折れ上之町となる。上之町から新町にかけては古い町並みが残っている。
下町の町並み(上)
保存公開されている岸田家住宅

中町の町並み(左)
宿場町の中心は現在寂れた商店街
本町の町並み
近代洋風建築も見られた。(左)
突き当りが戒蔵院で街道は右へ折れる。(左下)

宝暦年間の絵図から(下)

横町・上之町裏にあった長屋。(左)
上之町の町並み
ここらから古い町並みが始まる。
上之町の町並み
上之町の町並み
上之町の町並み
新町の町並み
旧宿場の外だが、旧街道の町並みが見られた。

新町の町並み
参考資料 リンク
小牧市

参考文献