蟹江 | 中世の城下町・港町から発達した水郷都市 | |
愛知県 蟹江町 蟹江本町 海門 交通 JR関西本線蟹江駅 近鉄名古屋線近鉄蟹江駅下車 蟹江 2004.10.26 |
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蟹江はかつて海に囲まれた土地で、「蟹江郷」「冨吉荘」と呼ばれていた。海辺に柳が茂り蟹がたくさん生息していたことから「蟹江」と呼ばれるようになったという。濃尾平野の川が伊勢湾に注ぐ河口近くにあるこの地域は、名前のごとく海面に近いクリークが発達する低湿地帯である。戦後は金属・機械・繊維・木材・食品工業が興り、みりん・線香・しょうゆ製品を特産としている。名古屋駅から10分と程近いため都市化が進んでいる。 海抜0メートルの平らな土地に、南北に流れる蟹江川に沿って町が形成されている。北にあるJR関西本線の蟹江駅と南にある近鉄名古屋本線の近鉄蟹江駅は旧市街から離れて造られたため、旧市街は急速な都市化に呑まれなかったようだ。町の丁度真ん中にある神明社と昇平橋の辺りが蟹江本町と呼ばれる町の中心で、川の東エリアに大きく古い家が残っている。特徴は伊勢湾沿岸らしい黒板壁と銀鼠瓦の町並みである。蟹江川の水面は町の地盤レベルより高いため堤とコンクリート堤防が築かれており、川を渡る際にアップダウンする形となる。昇平橋から川に沿って南へ下ると甘強(カンキョウ)酒造の近代洋風建築が堤の上に建っている。背後は伝統建築のみりん工場である。 |
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蟹江川東側の町に南北に通りが走り、JRと近鉄の蟹江駅を結ぶように商店街となっている。その通りと蟹江川の間が町並みの見所。 建物の特徴は黒板壁と銀鼠瓦。 |
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蟹江本町の神明社の脇にある昇平橋。かつては蟹江橋があったが、昇平という人が寄付して橋を新しくしたためこの名がついたという。 | ||
昇平橋の袂に建つ蟹江本町の町家。 | ||
蟹江川東側の町並み。旅館が目立つ。 | ||
蟹江川西側の町並み。途中が空き地になっているが、長屋のように家が連続していた模様。 | ||
蟹江川の堤防上に建つ甘強酒造株式会社の近代洋風事務所。背後は堤防の下になっていて伝統様式のみりん工場。 |
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甘強酒造脇の路地。波型スレートも黒く塗られている。 | ||
蟹江本町の町並み。 | ||
参考資料 | リンク 蟹江町 参考文献 |