城東園 戦災を免れた城東の赤線跡は和とカフェー調の町

愛知県
名古屋市
北区
杉栄町2,3,4,5
東長田町3,4





交通

名鉄瀬戸線森下車徒歩




杉栄町


東長田町




2008.01.18
 名古屋市内での戦後赤線は、「貫禄で日本一」(『全国女性街ガイド』)とうたわれた中村遊郭(名楽園)のほか、八幡園、城東園、港陽園があった。名古屋市郊外の大曽根にある城東園は、昭和30年発行の『全国女性街ガイド』(渡辺寛著)によれば、156軒の店に360名の女性がいたという。しかし、城東園に関する情報は少なく、東長田町という情報だけで訪れた。
 JR中央線大曽根駅で下車し、西へ歩いて行くと「スズラン通」と書かれたアーチがある。スズラン通商店街の東西方向の道路は拡幅工事が進行中で、戦災から免れた街として戦前の町家が残っているものの沿道の町家の取り壊しが進んでいる。スズラン通の北側に平行している通りには戦前の民家がそろった町並みが残っているほか、国登録有形文化財「十州楼」という料亭旅館があった。ではここらが遊里かというとちょっと違う。他には無いものかと付近を物色しながら練り歩き諦めかけたところ、東長田町の西側の杉栄町でここが遊里に間違いないと確信した。南北方向の大通りと左右に一本ずつ入った通りには一目でそれとわかる建物がたくさん残っている。現在でもソープランド1軒が営業していた。

国登録有形文化財「十州楼」

スズラン通商店街のアーチゲート


スズラン通北側に平行した東西方向の通り。名古屋市内では貴重な戦災から免れた町並みを見ることができる。
ここが旧遊里かと言えばちょっと違う。

南北方向の大通りから一本東へ入った通りには、妓楼建築が並ぶ。(左上、上)

南北方向の大通りの町並み。「松竹」とは何の建物であったろうか。

南北方向の大通りから西側の町並み。カフェー調の建物が現れる。




参考資料 リンク
名古屋市

参考文献