蒲郡 防火建築帯とディープな地下街と古いホテル

愛知県
蒲郡市
本町
元町
竹島町





交通
JR東海道線蒲郡駅下車




本町

駅前

竹島





2018.10.21



蒲郡港は、市の中央部、三河湾にある国際貿易港。江戸期には府相港と呼ばれ、年貢米を江戸へ送った。大正9年蒲郡駅より分岐する臨港鉄道が敷設され、蒲郡港は明治末期から東三河地方及び長野県南部の製糸業に対する石炭補給港となる。昭和5年に大型貨物船の接岸が可能となる港へ整備され、昭和38年東三河工業特別整備地域に指定される。蒲郡の町は、港や周辺の工業地域を背景に、三谷温泉などを中心に観光保養地として発達した。
蒲郡には木造建築が多く建っており、海辺の町で風が強い場所でもある。一旦火を出すと風にあおられ延焼するリスクが大きい。都市防災の観点で、海岸線に平行した通りに防火建築帯が造られている(隣の三谷にもある)。防火建築帯とは昭和戦後に各所で造られたもので、今では昭和建築を代表する一つの都市建築として注目され始めている。昭和といえば駅前北口の地下街もかなりのものだ。駅前広場の地下に造られ、駅前広場に面するビルの地下とつながり連続的な空間を形成している(かなりのディープ度)。
竹島町の丘の上に建っている蒲郡クラッシックホテルは、昭和9年に建てられた「旧蒲郡ホテル」。蒲郡が国際的な観光保養都市として発展した歴史を物語っている。
本町の町並み
2・3階建ての防火建築帯が通りの両側に建っている。
本町の町並み

本町の町並み
1軒だけ木造の町家が挟まっている。

本町の町並み(左上)
3階建てと2階建てが混在するところを見ると、つながっているようでつながっていないのか。
駅前商店街の町並み(上)
元町と本町を結ぶ商店街
元町の町並み
こちらはすべて3階建ての防火建築帯
元町の町並み
元町の町並み
駅と元町の防火建築帯の間の町並み

駅前広場の下に形成された地下街

蒲郡クラッシックホテル(旧蒲郡ホテル)
蒲郡クラッシックホテル(旧蒲郡ホテル)
参考資料 リンク
蒲郡市

参考文献