小野(兵庫県小野市) |
姫路から山陽本線を上り、加古川でディーゼルカーの加古川線に乗り換える。田園地帯の中を30分で粟生駅。ホームの端っこにさびしげに停車している神戸電鉄粟生線に乗り換え、2駅で小野に着いた。まだまだ早朝、学生ばかりが乗降する。
小野では、南北と東西の街道が交差しており、航空写真によって南北の通りをメインにして町並みがあることを予測していた。ところがこの南北の通りが商店街で、アーケードがかかっていた。ちょっと落胆しかけたところ、歩いてみるとなかなか古い商家が建っている。直行する東西の街道には町並みは残っていないが、交差点に道標が建っており、辻としての面影が残っていた。戦後の建物も混じっており、アーケードもあいまって昭和レトロが感じられる町並みである。早朝で人っ気が無かったが、しばらく歩いているうちに商店のシャッターが開けられ商店街の一日が始まった。 |
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三木・姫路街道(兵庫県三木市) |
神戸電鉄で4駅、三木に向かう。田園風景の中をのどかな朝の風景である。
三木駅から市街へは川を渡る。三木は秀吉のつくった城下町だが、四つの街道が交わる交通の要衝のため、古い町並みが広範囲にわたって続いている。まずは、西へ向かう姫路街道の町並みを歩く。中2階を漆喰で塗りこめた古い町家、2階の建ちが高い比較的新しい町家、いずれも切妻平入をベースにした町並みが形成されている。
本町界隈は四つの街道が交差するエリアで、街路の線形も複雑である。航空写真を頼りに瓦屋根が綺麗に並ぶ通りを狙って歩くと町並みはアメーバ状に続いていた。最大の見所は本町2丁目界隈で、三木駅から福有橋を渡って旧姫路街道を左に入ったあたり。重厚で立派な商家に挟まれる。 |
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三木・湯ノ山街道(兵庫県三木市) |
三木を始点に東へ伸びるのが湯ノ山街道。上の丸の丘下のアーケード街を抜け、神戸電鉄の下をくぐって右に折れると湯ノ山街道に沿った町並みが展開する。姫路街道沿いの町並みとは対照的に、微地形のアップダウンや曲がりが多く、歩くにつれて景観が変化するシークエンスが面白い。
府内町と芝町のあたりには大きな造酒屋がドンと店を構える町並み。坂を上った大塚町は標準的な規模の町家が緩やかにうねりながら連続する町並みが見られた。
町を抜け、神戸電鉄恵比寿駅に辿りつき、早朝の町並み散策を終えた。冷房の効いた車内で体を冷やしながら、神戸三宮に10:30am到着。さあ、これから仕事だ。 |
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